2022/10/25
金木犀
入所介護部の浦部です。
当施設は「フェリーチェ吹田」と申します。
「フェリーチェ」という言葉はイタリア語です。あまり聞き慣れない言葉ですが、「幸せ」という意味の言葉です。
入職した頃は「えらい洒落た名前やなぁ」と思ったのを覚えています。
でも、「名前を付ける」というのは難しいですね。とても悩みます。
電車に乗ったり街を歩いていると、たまにビックリする「名前」に遭遇します。
「絶対壊れない鍵、『ハードロック』」という、そのまんまな鍵屋さん
「明るい米屋」という、すでに潰れて真っ暗だったお米屋さん
梅田の地下にある理髪店、「頭で刈る頭」
子供に「キラキラネーム」をつけるなんて話も普通になりましたね。
ご利用者様では、「どうしたら思いつくんだろう」と感嘆してしまう、とても素敵な名前をお持ちの方と沢山お会いしてきました。
さて、「フェリーチェ吹田」という「名前」ですよ。
電話対応で事業所名を聞かれ、1回で「フェリーチェ吹田」と聞き取られる方は少ないです。
英語でもない、聞き慣れない響きだからですかね。個人的には小さい「ェ」がやっかいなんだと思っています。
すると、このような事態が起こります。
「事業所名をよろしいでしょうか?」
「はい。フェリーチェ吹田と申します」
「申し訳ありません、もう一度よろしいでしょうか?」
「はい。フェ・リー・チェ・吹田と申します」(太字を強調して)
「エリーゼ吹田様ですね?」
「(それはブルボンのお菓子だ)え~、フェ・リー・チェ・吹田です」
「あ、フェリーゼですね!!」(クイズみたいになってきたな)
「フェリーチェ、え~、あの、船の『フェリー』に『チェリー』の『チェ』です」
「あぁ!フェリーチェ吹田様ですね!」
この「船のフェリーにチェリーのチェ」という説明が一番分かりやすいようです。
ただですね、この説明をするの
めっちゃ恥ずかしいんですよね。
と同時に、説明の最中は先方様に気を遣わせてしまい、非常に申し訳ない気持ちになります。
(フェリーチェなんてカッコつけた名前ですいませんとさえ思います)
そして・・
大きな声で「船のフェリーにチェリーのチェです!!」と言っている時の僕は
「幸せ」という言葉から、とても遠い場所にいると思います。