2025/1/30
節分で鬼👹登場!
皆さん、お久しぶりです♪
老健ふじいでらで理学療法士 兼 マネージャーをしています花坂です。
老健ふじいでらでは、「入所」や「ショートスティ」、「通所リハビリ」以外に「訪問リハビリ」もやっています。
#何が違うの?
在宅で日常生活が難しくなってきた時に、どのように訪問リハビリを使い分けるのか?
なぜ、老健の訪問リハビリが生涯活かせるサービスとなるのかを、機関誌「老健10月号」の最新知見も入れながら、解説しようと思います。
まず第一に、在宅というか、地域の中に深く関わっているサービスということ。
「老健10月号 p.14」でも、
【これからの老健施設は施設内だけのサービスで完結してはいけない。在宅復帰・在宅支援をその理念に掲げるのであれば、もっと施設の外へ、在宅へ、地域へ出向いていくべき】
とあります。
そういった意味でも、訪問リハビリは地域に入り込んでいきやすいんです。
実際、病院や訪問看護ステーションのような医療機関よりも、老健の訪問リハビリの方が、かかりつけ医との関りが多いんです。
ケアマネージャーや訪問介護のヘルパーさん達ともよく話します。
これは、「地域連携を円滑にとりやすい」ということになります。
同じご利用者さんの事を複数の事業所で話せる、自然と情報交換が密になるんです。
もちろん、医療機関としての強みはあります。
そもそも、老健の訪問リハビリは介護保険のみで医療保険は使えない。
医療機関は、医療保険と介護保険で訪問リハビリが使えます。
難病の方などは、医療保険、つまり医療機関の訪問リハビリの適応となります。
訪問看護の看護師と連携しながら、医療処置などを担ってもらいます。
では、どのようにして生涯活かせる老健の訪問リハビリサービスを使うのかをお話していきますね。
基本的なサービスは、通所リハビリと似てるんです。
「ベッドからなかなか離れられず寝たきり。自分で動けるようになりたい。」
「自分の足でトイレに行ったり、階段を昇り降りできるようになりたい。」
「安心、安全にトイレや食事、入浴が出来るようになりたい。」
「昔のように、洗濯物を畳んだり、掃除などの家事が出来るようになって家族の役に立ちたい。」
「散歩できるようになって、近所の人とまた話せるようになりたい。」
「 体の節々が痛くて思うように動けなくなった。 何とかしてほしい」
「(ご家族が)負担の少ない介助方法を教えて欲しい。」
「お家で出来る運動を教えて欲しい。」
「家で使う歩行器や車椅子がどんなのがいいか分からん。」
「手すり付けたり、段差とか住宅改修した方がいいの?」
こういった希望やお困りごとを、専門的な知識や技術で解決するお手伝いをしていきます。
通所リハビリとの違いは、お家の環境に合ったサービスが出来るのが強みです。
例えば、トイレの訓練にしても、「手すりのここの位置を持ちながら」、「足の位置はこのへんで」とか、「柱のこの凹みを手すりの代わりにして」、家具の配置を変えて「そこを持って伝って歩いてもらって」とかが具体的に出来るので、動作の上達が速いです。
ここでも「老健10月号 p.17」では、
「老健施設には多くの専門職がそろっていて、入所と通所、ショートステイという機能をまんべんなくもっている点が強みです。」
といういうように、身体状況によってサービスをつなげることができるんです。
例えば、「訪問リハビリ」から、さらに活動範囲を広げるために「通所リハビリ」へつなげたり、その逆で、通所に通うのが辛くなってきたら「訪問リハビリ」で身体機能の回復するお手伝いをすることができます。
他にもお家で介護者が介護疲れなどで困ったことがあればショーステイを利用してもらうこともできます。
お家での生活が難しくなるほど身体機能が下がったら、「入所」で集中的にリハビリテーションも可能です。その逆、在宅へ帰る時は、「訪問リハビリ」でリハビリ空白を無くしてスムーズにお家での日常生活が送れるようにサポートもできます。
まだまだこれからですが、老健には「看取り」の機能も備わっています。
このように、老健施設の機能をまんべんなく使って、地域のご利用者をサポートできますし、
さらに老健施設のその先、地域のデイサービスやグランドゴルフ、コーラスのようなサロンで地域生活を満喫してもらえるような取り組みも少しずつですが始めています。
このように、生涯を通してサポートできるサービスの一つとして「老健の訪問リハビリ」があります。
安心してサービスを使って頂ければと思います。
最後にやっぱり、老健ふじいでらとして、
「地域の皆さんが困っている事を解決できる社会資源でありたい。」
という想いは変わりません。
これからも地域にお役に立てるように様々な挑戦をしていこうと思います!!