2008/11/5
健康相談会
こんにちは!気が付けば1ヶ月以上更新出来てませんでした。スミマセン💦💦💦
認知症ケア専門士の板野です。
あっという間に梅雨が過ぎて、夏が来ましたね。
夏が大好きなわたしは、ウキウキ!
今年の夏は息子と何して遊ぼうかなぁ~~~って、ワクワクが止まりません( ´艸`)💛
認知症の高齢者のほとんどは、子供やその配偶者(主にお嫁さん)やご自身の配偶者(夫や妻)が介護をしています。
つまり、認知症の方の介護はほとんどが家族が担っているということになります。
家族が介護する事で、認知症の人にとって良い事もありますが、逆に家族だからこそできない事もあります。
○家族から得られる愛情や信頼、思いやりが心理面を安定させる。
○無償の介護や世話ができる。
○症状の変化にいち早く気づく事ができる。
○初期の徴候に気づいて受診に結びつけられる。
○認知症の人が元気だった頃のなじみのある物や本などを提供できる。
○興味のあることがわかっているので、混乱を切り替えたり潜在能力を発揮させるなどのきっかけとなる引き出しが多い。
○介護ネットワークを利用し、経済的資源や時間的資源に応じて計画し援助できる。
上に書いたようなメリットはありますが、逆にこんなデメリットもあります!
本人の認知症状にショックを受けて、認知症になったことを受け入れられずに、本人の人間性まで否定してしまうことがあります。
そうすると、家族間に溝が入り、ギクシャクした関係になってしまいます。
そういった意味もふまえ、家族による介護で注意する事は、
*家族だけに介護を任せると、期待と負担を過度にかけてしまい経済状況をひっ迫し、心身ともに疲弊させてしまう。
*自己決定が困難な認知症患者のさまざまな選択を家族だけに負わせない、以下の事が大切です。
・本人の意思が聞ける、読みとれる。
・家族が本人の価値観や人生観を考慮して、本人が望むであろうことを家族が選択する。
・選択した方法が本人にとって最上の利益になるかを家族と専門職チームで検討を繰り返す。
フローレンスにも、自身の置かれている状況がわからず混乱し、「いつ帰れますか?」「わたしはなんでこんなところにきたのですか?」と涙ながらに話す利用者さんもいらっしゃいます。
そんな時には、傾聴し寄り添うようにしています。
でも、やっぱりご本人とご家族さまとが会話されるのが一番落ち着かれると思います。
コロナで面会も自由にできないこのご時世ですが、一時的に自宅に帰られる外泊や外出も、認知症の方々には大きな刺激になって、安心感をもたらすことになります。
ご家族様の生活もありますが、長らく入所されていらっしゃる利用者様は、時折、お家に帰る事で出来れば、心穏やかに過ごせるのではないかなぁ~と思ってます。