2013/4/1
4月1日の本日の笑顔
春本番を目前にした頃、日本には「お彼岸」という風習が残っています。
「お彼岸」と言えば、春分・秋分の日、墓参り、牡丹餅やおはぎ等を連想する方が多いと思いますが、この習慣は平安時代から脈々と受け継がれたもので、インドにも中国にもない日本独自の習わしと言われています。もう少し調べてみると、彼岸は1日ではなく7日間に渡る仏教行事であることが分かりました。その期間の真ん中を中日(ちゅうにち)と言い(春分・秋分の日)、この日に先祖供養を行うことから墓参りが定着し、残りの6日間は6つの修行(①親切、②言行一致、③忍耐、④努力、⑤反省、⑥修養)を一日ごとに行う期間と決められています。つまり日本人の多くは、遠い昔から彼岸に“先祖の供養”と“己を磨く修行”の2つを行うことによって、悟りの開けたあの世(仏の住む”あの世”を彼岸と言います)を目指してきたわけです。
今を生きる私たちは「お彼岸」をどう捉えているのでしょうか?ハラスメント、コミットメント、ガバナンス等々、突き付けられた横文字よりも、「お彼岸」に行う2つから始めることの方が、大切な気がしてなりません。
今回は「お彼岸」を紐解いてみました。墓参りをすると心が落ち着くという方、もう1つの修行に取り組んでみるのも、次の一手かもしれません。