2020/6/21
父の日(特養7階)
こんにちは!菜乃花リハビリテーション部門ブログ担当です。
前回の多脚杖に続き、今回はロフストランド杖を使った歩行訓練のご紹介です。
前回の記事はこちら
ロフストランド杖とは?
ロフストランド杖は、前腕にリングを通して使うタイプの杖で、
1:握力が弱い方でも使いやすい
2:手を離しても杖が落ちにくい
といった特徴があります。
通常の一本杖とは違い、上肢全体で体重を支える構造になっており、
バランスや支持性に不安のある方にも有効です。
使用前のエクササイズ
座った状態で、腕で体を持ち上げる「プッシュアップ」動作を行っています。
これは、杖で体重を支える感覚を安全な姿勢で練習するものです。
ロフストランド杖は上腕〜前腕をしっかり使うため、
こうした準備運動が大切になります。
立ち上がり・バランス練習
立ち上がる前に、お腹を前に移動して、足の位置を確認する動作を行います。
ロフストランド杖では「立ち上がり→安定→踏み出し」がスムーズに行えるよう、
こうしたバランス練習も合わせて行っています。
杖歩行の練習
実際の歩行練習では、杖の位置・体重のかけ方・前腕のフィット感が大事になります。
前から見ると、体幹が中心に保たれており、
横から見ると、体が前方へスムーズに移動していることがわかります。
また、杖の握りとリングの位置も大切です。
上から撮った写真では、左右の手とリングの関係がよく見えます。
おわりに:ロフストランド杖を使ってみて
いかがでしたでしょうか?
ロフストランド杖は一見特殊に見えますが、使いこなせばとても安定感のある歩行が可能です。
リハビリでは、本人の身体状況や生活環境に合わせて最適な杖を選びます。
「こんな杖もあるんだ」「試してみたいかも」と思った方は、ぜひリハビリスタッフまでご相談ください!
今回で菜乃花に準備してある歩行補助具は一通り紹介できました。
シリーズ的にやってきましたが、次回は恐らく新シリーズになると思います
構想中ですのでしばしお待ちくださいね