2023/12/17
3Fお寿司レクリエーション
こんにちは、菜乃花リハビリテーション部門ブログ担当です。
今回から複数回にわたって「認知症」についてお話していきます。 初回となる今回は、「認知症とは何か?」という基本的なところから、一緒に考えていきましょう。
「最近、名前が出てこない」「あれ、鍵どこに置いたっけ?」 こうした“うっかり”は、誰にでも起こるものです。 しかし、
同じことを何度も聞いてまう
今いる場所や時間が分からなくなる
日常のことが以前よりできなくなる
こうした状態が「生活に支障をきたすレベルで続く」場合、 それは“加齢による物忘れ”ではなく、認知症の可能性があります。
「認知症」は、実はひとつの病気の名前ではありません。 正確には、「認知機能の障害によって生活に支障が出ている状態」を総称した“状態像”です。
つまり、
アルツハイマー型認知症
脳血管性認知症
前頭側頭型認知症
レビー小体型認知症 など、
**さまざまな病気や原因によって起こる“症状の集合”**ということです。
認知症は「何もわからなくなる」と誤解されがちですが、 実際には、
感情を感じる力
身近な人の存在を認識する力
音楽や自然の美しさを感じる力
などは、進行しても残っていることが多いです。
また、「わかっているけどうまく言えない・表現できない」ことも多く、 そうした“伝えられないもどかしさ”が混乱や怒りに見えることもあります。
ここで、何枚か写真をご紹介します。
「このぬいぐるみ、誰のために置かれているのでしょう?」
「この日付カード、どんな人が使っていると思いますか?」
「なぜ老健には時計がいっぱいあるのだろう?」
それぞれ、認知症のある方の“できる力”を引き出すための仕掛けです。 その意味は、次回以降ご紹介していきます。
菜乃花には、認知症ケア専門士の資格を持ったスタッフが在籍しています。 「もしかして認知症かな?」「対応が難しい…」と感じることがあれば、 どんな小さなことでも構いませんので、ぜひお気軽にご相談ください。
次回以降も、リハビリ現場の視点から、認知症のことをわかりやすくお伝えしたいと思います。