2026.02.26

リハビリ部門からの啓発-肺炎-第5回「肺炎を防ぐのは、薬より“生活”」

老健 菜乃花 

こんにちは。菜乃花リハビリテーション部門ブログ担当です。

前回は肺炎と口腔ケアの関連、重要性について少し紹介しました。

前回はこちらから

https://www.ontoku.or.jp/blog/%e3%83%aa%e3%83%8f%e3%83%93%e3%83%aa%e9%83%a8%e9%96%80%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e5%95%93%e7%99%ba-%e8%82%ba%e7%82%8e-%e7%ac%ac4%e5%9b%9e%e3%80%8c%e5%8f%a3%e8%85%94%e3%82%b1%e3%82%a2%e3%81%af/


― 呼吸リハビリと、老健の役割 ―

 

はじめに

肺炎は感染症です。
細菌やウイルスが原因になります。

けれど、
ここまで読んでくださった方なら、
もうお気づきかもしれません。

肺炎は、
菌だけの問題ではありません。

・姿勢

・呼吸

・活動量

・口腔環境

・食事の仕方

これらが少しずつ崩れた先に、
肺炎は起こります。

だからこそ今回は
「薬」ではなく「生活」に目を向けます。


動かないことが、肺を弱らせる

人の肺は、
動くことで守られています。

体を起こす。
座る。
立つ。
歩く。

それだけで、
胸郭は広がり、
肺はしっかり膨らみ、
痰は外へ出やすくなります。

反対に、

・長時間横になっている

・活動量が少ない

・呼吸が浅い

こうした状態が続くと、
肺は十分に広がらず、
痰はたまりやすくなります。

その環境は、
肺炎を引き起こしやすい土台になります。


呼吸リハビリとは何か

呼吸リハビリというと、
特別な機械や難しい訓練を想像されるかもしれません。

しかし実際には、
もっと基本的なことです。

・姿勢を整える

・背中を起こす

・ゆっくり深く呼吸する

・咳を出しやすい環境を作る

・声を出す

・活動量を保つ

これらはすべて、
肺炎予防につながる支援です。

車椅子での座位が安定すれば、
呼吸は深くなります。

体を起こす時間が増えれば、
肺はしっかり膨らみます。

日常の中にあるこれらの支援こそが、
呼吸リハビリの本質です。


肺炎のあとに必要なこと

肺炎は、治療すれば終わりではありません。

・体力が落ちる

・食事量が減る

・活動量が低下する

・再び誤嚥しやすくなる

こうして「負の連鎖」に入ることがあります。

だからこそ、
肺炎後の生活の立て直しが重要です。

老健では、
治療後の生活を整える役割を担っています。

・起きる時間を増やす

・座る姿勢を整える

・食事環境を見直す

・口腔ケアを徹底する

・呼吸を安定させる

これらを積み重ねることで、
再発を防ぐ支援を行っています。


老健という場所の意味

老健は、
病院と在宅の間にある場所です。

急性期の治療を終えたあと、
生活を取り戻すための場所。

肺炎も同じです。

治療は病院で行われます。
けれど、
再発を防ぐのは生活の力です。

その生活を整えるのが、
老健の役割です。


まとめ

肺炎は、
突然起こる病気ではありません。

・誤嚥

・口腔環境

・姿勢

・呼吸

・活動量

生活の積み重ねが、
肺炎という形で表れます。

だからこそ、

【肺炎を防ぐのは、
薬だけではなく、
日々の生活そのもの

老健リハビリテーション部門では、
起きる・座る・動く・呼吸する
という当たり前の生活を整えることで、
肺炎予防に取り組んでいます。

次回は実際に行っている呼吸訓練、呼吸のリハビリを紹介します。

今回の内容は

一般社団法人日本呼吸学会

啓発冊子「ストップ!肺炎」を参考にしています。

https://www.jrs.or.jp/citizen/publication/

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