2020/3/30
今日のレクリエーション🎈 老健3階
こんにちは。菜乃花リハビリテーション部門ブログ担当です。
前回は肺炎と老健での生活との関連、重要性について少し紹介しました。
前回はこちらから
はじめに
これまで肺炎と生活の関係についてお話してきました。
肺炎は感染症ですが、
その背景には
・姿勢
・呼吸
・活動量
・口腔環境
といった日々の生活が深く関わっています。
今回は、
老健で実際に行っている
呼吸のリハビリ その一場面を紹介します。
① 道具は特別なものではありません

これは特別な医療機器ではありません。
ラップの芯の先端に紙を貼っただけのもので
ごくごくシンプルな道具です。
大切なのは「道具」ではなく、
どのように呼吸を引き出すか。
② 息を“長く吐く”練習

吹き流しをゆっくり吹く動作は、
・呼気の持続
・腹部の安定
・口唇のコントロール
・咳を出すための基礎力
を自然に促します。
「訓練」というより、
楽しみながら息を使う時間です。
息を長く吐けるようになると、
肺の中の空気の入れ替えが促され、
痰も動きやすくなります。
③ 胸郭を動かす

肺は自分で広がることができません。
胸郭(胸まわりの骨や筋肉)が動くことで、
肺はしっかり広がります。
高齢になると、
・背中が丸くなる
・肋骨の動きが小さくなる
・呼吸が浅くなる
といった変化が起こります。
胸郭に触れながら呼吸を誘導することで、
どの部分が動きにくいかを確認し、
呼吸の広がりを促します。
呼吸は“見る”だけでなく、
触れてチェックするものでもあります。
④ 姿勢と呼吸は切り離せません
訓練前の姿勢

訓練後の姿勢

胸郭の可動性を引き出し、
呼吸が整うと、
座位姿勢にも変化が現れます。
訓練前はやや背中が丸く、
胸の広がりが小さい状態でした。
訓練後は、
胸郭が自然に起き、
体幹が安定しています。
姿勢が整うと、
・呼吸が深くなる
・会話がしやすくなる
・食事が安定する
といった変化につながります。
⑤ 呼吸リハビリは「生活の中」にある
呼吸リハビリは、
特別な時間だけに行うものではありません。
・起きている時間を増やす
・座る姿勢を整える
・会話をする
・笑う
・歌う
これらもすべて、
呼吸を守る行動です。
老健では、
生活そのものを呼吸支援の場として捉えています。
まとめ
肺炎を防ぐために必要なのは、
薬だけではありません。
・胸郭を動かす
・姿勢を整える
・息を長く吐く
・活動量を保つ
こうした積み重ねが、
肺を守ります。
リハビリテーション専門職は、
生活の中で続けられる呼吸支援を大切にしています。