2009/8/20
5Fより
今年の残暑は涼しかったり暑かったりと波がありましたが、体調は崩されてはいませんか
栄養価の高い旬の食材を摂って夏の疲れを吹き飛ばして下さい
今回は、滋養豊富な「 さんま
」についてお話します
さんまは日本人に古くから親しまれてきた魚の1つです
飛鳥時代には神事に用いられたり岩井の席で食されていました
本格的なさんま漁業は、江戸時代中期ごろ熊野灘で始まったとされています
さんまには多くの栄養が含まれています
①記憶力の向上など脳細胞を活性化させたり、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす働きのあるDHA
②血液をサラサラにし血栓を予防する作用のあるEPA
③消化されやすい良質のタンパク質
④皮膚や粘膜を丈夫に保つビタミンA(レチノール)
⑤カルシウムやリンの吸収を促すビタミンD
⑥ホルモンバランスを整え抗酸化作用のあるビタミンE
⑦資質や糖質の代謝を促し、血液の循環をよくするビタミンB2
⑧貧血を予防するビタミンB12
⑨みずみずしい肌をつくるビタミンQ(コエンザイムQ10)
⑩骨を丈夫にするカルシウム
⑪赤血球中のヘモグロビンを合成する鉄分
栄養の宝庫といっても過言ではない「さんま」、旬のこの時期に是非新物を味わって下さい
最近の研究では、さんまには糖尿病のリリスクを4分の1にまで減らす効果もあると報告されています
当施設でも秋には数回さんまを提供しています
旬のものは季節の移ろいがあってこそいただける自然の恵みの産物です
一方、自然はときに無慈悲とも思える様相をあらわします。
今年は地震や津波、台風や豪雨などによって多くの方が犠牲になられました。震災の為気仙沼港などから北海道の良港に出稼ぎに来られた漁師さんも多いと聞きます
店頭のさんまは、もしかしたらご家族や家、財産を失った漁師さんが必死の思いで漁に出られ水揚げされた新物かもしれません。
自然に感謝し、食卓に上がるまでの人の手に感謝して頂きたいものですね