2023/3/6
ひな祭り
こんにちは!菜乃花リハビリテーション部門ブログ担当です。
前回は『歩行器』の紹介をしました。
(菜乃花での歩行訓練の1「歩行器」)
今回はタイトルにもありますが「歩行車」の紹介をします。
歩行車も勿論歩行器の一種ではあるのですが、大きな違いとしては屋外歩行を主眼に作られているというところでしょうか。
コマが小さいものも、大きな車輪がついているものも「くるま」がついている為、歩行車には分類されるのですが、コマの小さい訓練用の物は歩行器・車輪の大きい外出や実用に耐えるものを歩行車と呼ぶ傾向があると思います。
保険制度上ではどちらも歩行器です。(今後紹介しますが車輪のついていないタイプのみを指して歩行器と呼ぶ事があるそうです)
細かな違いについて少しだけ触れましたが、屋外で使用する大きな車輪のついている歩行器を歩行車と今回はよびます。
車輪が大きく、ブレーキ・休憩用の座面・荷物用のカバンがついており外出できる仕様になっているのがわかると思います。
このように折りたたむことも可能で、玄関などのスペースにも収納しやすくなっています。
実際に当施設でご利用されている利用者様の状態を見てみましょう
赤い線が胴体から胸部の背骨のライン、緑の線が脚の曲がり具合の線ですね。
比較的上手に立ってらっしゃって足の上に頭がちゃんと位置している上手な姿勢ではあるのですが
歩き始めると途端に、背骨や足の姿勢が崩れてしまいます。
ではトレーニングをー・・・の前に一応足が伸ばせないかどうかは確認しましょう
完全にではないですが、足は伸ばせるはずということが分かりました。
にもかかわらず、背骨も膝も曲がるわけですが、お試しで膝だけ、腰だけ、背中だけ曲げて動いてみましょう。
かなり負荷の強い動きになりますね。
つまり腰が曲がると膝は曲がります。
ということでこちらの利用者様は足は伸ばせるけど、背骨は伸ばせない。
特に動きながらではかなり難しいであろうということが分かりました。
では、トレーニングをしてみましょう
平行棒という運動訓練器具の中で足を前に出しながら体を伸ばす練習をしています。
手を挙げる練習ではなく胸を上に向ける練習をしています。
こちらの利用者様はかなり難易度の高い練習をしています。胸、背骨の動きを習得するまではもう少しかかりそうですが、毎日少しずつ練習を重ねていっています。
リハビリテーションに関してご不明な点やご相談があればお気軽に声をかけてくださいね!