2021/7/18
熱中症にご注意を!!
寒い季節がやってきました。1日の終わりにお風呂がリラックスタイムとなっている人も多いはず。ところが、そんな癒しの時間が一歩間違うと、命の危険に、、、、
温度差による血圧の変動で起こるヒートショック!しっかりと対策をし、安全にお風呂を楽しみましょう。
ヒートショックとは:
気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックと言います。
この血圧の乱高下に伴って、脳出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こります。年間7000人以上が亡くなっています。
ヒートショックは、冬場に暖房の効いたリビングから脱衣所に移動し、浴槽に入る時などに起こります。
リビングから脱衣所に移動した際は、寒さに対応する為血圧が上昇します。そこで衣類を脱ぎ、浴室へ入るとさらに血圧は上昇します。その後、浴槽に入ると、急に体が温まるため、血圧が下降します。特に10℃以上の温度差がある場所は危険とされており、注意が必要!!!
12月~3月まで、ヒートショックの好発時期です。
浴室や脱衣所などの気温が下がり、長風呂になりやすいため、危険が高まります。
昔ながらの日本家屋や温泉施設などは、浴室の床がタイルだったり、暖房設備がない場合も多いので温度差が生じやすくなります。
浴室だけでなく、トイレでヒートショックを起こす人もいるので、お風呂以外でも温度差のある場所には注意が必要です。
起きやすい場所:冷え込んだトイレ、洗面所、浴室
影響を受けやすい人:
➀65歳以上の高齢者
②高血圧・糖尿病などの動脈硬化がある方
③肥満や、無呼吸症候群、不整脈がある方
④飲酒後に入浴する習慣がある方
⑤熱いお風呂が好きな方
⑥寒い家に住んでいる方
ヒートショックの予防ポイント:
血圧が乱高下しないようにすることです。
1:家の中の寒暖差をなくす
2:入浴前後には水分を摂る
3:ゆっくりとお風呂から出る
4:一人で入浴やトイレに行く際は、家族や傍にいる人に声をかける。
ヒートショックの対処法:
◎ヒートショックでめまいや失神がおきた場合
➡無理して立ち上がらず、体を低くし症状が治まるまで待ちましょう。
◎失神や意識障害、脳梗塞、心筋梗塞などの可能性がある場合
➡救急車を呼び、安静にして下さい。
◎嘔吐している場合 ➡嘔吐物がつまらないように顔を横向きにして下さい。
◎湯船で溺れている場合は湯船から出します。湯舟から出せない場合はお湯を抜きます。
命にかかわるおそろしい現象ですが、環境因子が引き起こすことです。
正しい知識を持ちながら策を講じることで確実に防ぐことができます。
万全なヒートショック対策で、この冬を元気に乗り切りましょう。
看護部より