2009/8/17
相談部より
曇りや雨の日に、
「体の調子が悪い・・・
」
や
「関節が痛くて・・・
」
という話をよく聞きませんか?
今回はリハビリ部らしく、
そんな雨の日の体の変化について
お話したいと思います!
西洋医学において、気候と病気の関係について
考えられるようになったのは、つい最近のことです。
1950年代の終わり頃に国際生物気象学協会が組織され、
その後当時の西ドイツのフライブルクに
ドイツ生物気象学研究センターが作られ、
この分野の研究が行われることになりました。
その結果、気候・風土と病気の関係について
いくつかの事実が判明してきました。
例えば、リウマチと関節炎とは大変よく似た病気ですが、
気候の変化にもほぼ同じような反応を示します。
そして、これらの病気には
気圧の変化が大きな影響を与える(鞭打ち症状作用因子)
ということが判明しました。
リウマチと関節炎は低気圧が接近してくると悪化し、
高気圧になるに従って病状は回復していきます。
その他、理由ははっきりしませんが、
風が強い日と雷の鳴る日は
あまり病状がよくないようです。
また、一般的には低気圧が接近すると
病状が悪化し不快感も増加しますが、
いったん雨が降り出してしまうと、
反対に楽になるという傾向があります。
これらからわかったことは、
『湿度が高い時や気圧の変化(とくに高→低)が大きいほど
症状が悪化する』ということです。
ですから、梅雨時になると、痛みやしびれ、炎症がひどくなり
腱鞘炎やぎっくり腰、寝違え、筋肉の倦怠感などが
起こりやすくなります。
地域的にみた場合、沖縄など湿度が高い土地ほど
これらの病気は多く発生し、さらに冷えが加わると
痛みが一層ひどくなります。
同時に、梅雨時期は非常に湿度が高い季節のため、
水虫等の湿性の皮膚病にも注意が必要となります。
これらには、こまめに体を拭くことや頻回な水分補給、
少し長めの入浴、ストレッチや散歩などの軽い運動、
早めの就寝が予防・対策として有効なので
ぜひお試しください!
まだまだ梅雨時期が続きますが、お体に気をつけてください!
リハビリテーション部からでした♪