2023/11/13
美容訪問 ハンドマッサージ
こんにちは!菜乃花リハビリテーション部門ブログ担当です。
前回は「多職種連携の一幕」として食事介助の風景を紹介しました。
今回から再び、歩行のお話へと戻っていきます。
今回は一番メジャーな歩行補助具「一本杖」をリハビリの様子を交えて紹介していこうと思います。
杖を使って歩くのはできるけども、立つのが難しい
または
歩くことはできるけど一歩目を出すのが怖い
と、いう声はよく聞きます。
リハビリテーションスタッフとしてはそのような声に応えることができるよう単純に歩く・立つではなく「どのように」という部分に焦点を当ててサポートを行っています。
今回のブログではその改善に向けた一例のご紹介をします。
立ち上がりと一歩目の為の準備
足の前に棒(今回は杖ですがテープでもOKです)を目印として置いてあります。
これは視覚的に足の位置や体の位置(重心)の動きを意識する練習です。
立ち上がる前の体幹の前傾運動
椅子から立ち上がる時に、まずはしっかり前傾することが大切です。
立つ前になるだけ体重を足にかけてあげましょう。
意識としては前に倒れるわけではなく、おへそを爪先の上に運ぶように、ですね。
立ってからの練習:跨ぐことで一歩を意識する
立った姿勢から、足元の棒を「またぐ」ように足を出します。
一歩目の意識を高め、足の動き出しをスムーズにします。
人によっては手すりや支えを使って安全に行っていただく方が良いですね。
歩行練習 安心して一緒に歩く
写真には写っていませんが右手を介助者が握っています。
最初は不安が強い方も、手をつないで一緒に歩く練習をすることで、「歩けるかも」という気持ちを引き出すことが出来ます。
一本杖での歩行は不安定に感じる事もありますが、小さな工夫と練習で「できること」が増えていきます。
ご本人様もご家族様も、気になることがあればいつでもリハビリスタッフにご相談くださいね
次回は「多脚杖」の紹介の予定です