2007/12/22
年末年始の診療時間
4階介護部の佐々木です。いつも大変お世話になっております。
さて、この世に出回っている介護をめぐる優れた物語やルポタージユやドキュメンタリーなどは、
人間の本質や深淵を深く学ばせてくれたりあるいは考えさせてくれたりします。
ですが、実際的には、鑑賞側の気持ちをひどく疲れさせるものがほとんどではないかと思われます。
そんな中でも、介護って素晴らしいな、介護していて良かったな、という風に、
介護福祉士の私の気持ちを支えてくれる一本の映画がありますので、
ここにちらりとご紹介しますね。
「8年越しの花嫁 奇跡の実話」という2017年封切りの邦画で、
主演は佐藤健君と土屋太鳳さん(おふたりとも超名演技!)です。
結婚直前の彼女が、突然に生存率がわずかな難病を患い、
婚約者の彼氏がほぼ毎日毎日8年間以上にわたって彼女の看病や見舞を続けた果てに、
彼女の難病が突然良き方向へと向かい、
しかしながら、彼女の記憶が消え去り、婚約関係が白紙に戻り、、、
そして、、、ラストシーンで(少なくとも私は)大号泣、というストーリーです。
介護をめぐる人間同士の魂のぶつかり合い、
その間を流れる清濁あわせもつリアル、
「人を救うことをできるのは人だけ、人が救われるのは人だけだ」という真実、
そんなこんなあれこれそれがとことん描かれています。
主題歌はbacknumberの「瞬き」という名曲で、
「幸せとは、星が降る夜とまぶしい朝がくりかえすようなものじゃなく、
愛すべき人に降りかかった雨に傘を差せることだ」という歌詞が、
もうたまりません。
だから、本当は誰かに、
願わくはこのブログを読んでくださったあなたに、すごくお勧めしたいです。
私は介護の仕事で躓いた折や悩んだ際には、
この「8年越しの花嫁 奇跡の実話」を観かえすことにしています。
機会があれば、是非どうぞ。