2018/8/14
とも君の夏休み
入所介護部の浦部です。
認知症フロアで働いていた時は、色んな出来事に遭遇したり、同僚から「それ、話し盛ってるやろ?」と疑うような話を沢山聞きました。
それらは全て、大変ではあるけれど、幅広い意味で「面白い」ことであったり、何かを考えさせられるものであったり、「もうしんどい」と息詰まった気持ちを明るくしてくれるものでした。
1つエピソードを紹介したいと思います。
前回のブログでTさんとのエピソードです。
僕が夜勤の時でした。Tさんがトイレに起きてこられました。
Tさんはトイレは自立でしたので、特に何かするでもなく書き物をしていました。
すると、トイレから
「何じゃこれはーーっ!!」
と、大声がしました。
何事かとそのトイレに入ると、Tさんは裸でした。
足先を便器の中に入れようとしながら
「こんな狭い風呂入れるかぁ!!」
と激怒されています。
僕が説明しても、「何でや? ここは風呂やろ」「しかし、こんな狭い風呂あるか!! 入られへんやんけ!!」
と、興奮しています。
なんとかTさんには説明・納得頂き、そのまま休まれました。
お年寄りの方と関わっていると予想だにしない出来事を目の当たりにすることがあります。
その時は驚いたり、どう説明したらいいやらあたふたします。
でも、事が落ち着いた時に
「も~イライラするわぁ」
となるか、
「面白いなぁ」「なんであんな事しようと思ったんやろ」
となるかが、1つの大きな分岐点だと思います。