入居者様の作品紹介第二段と題して、今回は「籐細工」を紹介したいと思います。
籐細工というと、いまいちイメージが沸いてこないかと思いますが、
雑貨屋さんなどにあるパン皿や一輪挿し、買い物カゴ(今ではあまり見かけないかもしれませんが…)
などを思い出していただくと想像できると思います。
籐はもともと硬いため、そのまま編もうとするとポキポキと折れてしまいます。
しかし、水で湿らせると驚くくらい柔らかくなり、簡単に編めるようになるんです。
その代わり、しっかり乾燥させておかないと
カビなどで汚くなってしまいますので、扱い方が結構難しい素材でもあります。

上の2枚の写真は、同一の男性入居者様が作ったものです。
底の編み方や立ち上げ方、側面の編み方はまったく同じです。
大きさや深さを変えたり、側面にカーブをつけてみたりと
細工の仕方次第で違う作品になります。
時々編み間違いでやり直していただいたり、こちらで修正を加えたりすることはありますが、
このカゴを作った入居者様も、飽きたり創作意欲が低下することが全くなく、
今でも意欲的に取り組んでいただけています。
今後も一緒に作品作りを行っていけたらいいなあと思っている次第です。
最後に…

この四角の浅いかごは、作業活動の実施をしている私が、かなり前に試作品として作ったものです。
ちょっと自慢してみたり…
実は私、もともと手先はかなり不器用なんです。
専門学校時代、作業を習うグループ学習では、いつも最後まで苦戦をしていたくらいです。
しかし、こんな私でも時間をかければこのように作品ができるんですね~
いやぁ、びっくり[:てれちゃう:]
今後も入居者様の作品を少しずつ披露していけたらと思います。
『家族にプレゼントしたいんです』『自分の部屋に飾るの』などと、にこやかに話をしながら
作業活動に参加されている入居者様は意欲的に取り組んでおられます。