2008/1/28
栄養部より
を感じさせる寒い一日もあり、寒暖の差が激しくて体調を崩された方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
このところようやく秋らしく、カラッ
とした陽気の日が多くなりました。
晴れて湿度が低く、洗濯物
もよく乾く“秋乾き”に対して、“秋渇き”という言葉が
あります。
秋は食欲が増すという意を表し、収穫のこの時期は食材も豊富に出回って
食べたいものが目白押しですね
今回は、香るだけで食欲がそそがれる“まつたけ(松茸)
”と栄養満点の
“くり(栗)
”についてお話します。
【松茸
】
松茸は、古くから日本人に好まれ食されていたようです。
平安時代には貴族の間で松茸狩りを季節行事としていました。
「香り松茸、味しめじ」と言われるように、松茸はその香りで人々を魅了して
きました。
香りの主成分は、マツタケオール(オクテノール)、桂皮酸メチル、
イソマツタケオールなどで、
消化酵素を分泌促進させたり、抗ストレスの働きがあります。
松茸には、αグルカンタンパク質複合体(αプテリオ・グリカン)が含まれて
います。
一般にきのこ類はβグルカンという身体の免疫機能を活性化させるタンパク質を
含んでいますが、
松茸に含まれるαグルカンは、βグルカンより消化吸収が良く免疫力も高いと
言われています。
がん予防にも効果が期待されるほどです。
食物繊維も豊富で低カロリー、珍重され高価な食材ですが一秋に一度は味わって
みてはいかがでしょうか。
当施設では、松茸を使ったお食事を提供させていただきました。
★10月9日 献立★
松茸ご飯
やまいも蒸し
ほうれん草の和え物
大根の柚子和え
松茸のお吸い物
梨
上生菓子
【栗
】
栗は、松茸よりさらに歴史が古く、縄文時代の遺跡からも数多く出土しています。
平安時代初期には京都の丹波地域で栽培され始め、受け継がれ、現在でも
丹波栗として有名ですね。
栗には、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンD、カルシウム、カリウム、鉄分、
アミノ酸などが豊富に含まれています。
ビタミンCはでんぷん質に守られているため加熱しても損失が少ないのが
特徴です。
身体を温める効能と強壮作用があることでも知られています。
腎臓の虚弱改善、血液の循環改善、疲労回復、便秘解消、美肌をつくるなど、
様々な優れた効果があります。
体調がすぐれないときにはお勧めの食材です。
ただし、ややカロリーが高めのため食べ過ぎには注意してください。
果皮に張りと光沢があってずっしりと重いものを選びましょう。
栗を使った10月の献立をご紹介します。
★10月25日 季節の日献立★
栗ご飯
さんまの塩焼き
胡瓜とかにの酢の物
鶏と栗と根菜の甘辛煮
ゆばのお吸い物
上生菓子