2022.08.16

ある日のミーティング

メルヴェイユ リハ部より 

毎日暑い日が続きますね、、

今回のブログ担当はリハビリ部です。

「おはようございます」この一声ではじまる毎朝ミーティング。

Kさんは昨夜2100頃から「ここはご飯を食べさせないのか」

「もう食べたとか年寄りに嘘をつくのか」

「私が食べていないと言うてるんやから食べてないんや~。

餓死させる気か。訴えるぞ」

と激しい罵声を浴びせられる出来事がありました。

すでに食べられたことを繰り返し説明しても受け入れてもらえず

困り果てました。とケアワーカーさんより報告を受けました。

ここでは有り触れたこのエピソードを、

皆さんはどのように感じられたでしょうか?

 

・認知症に伴う記憶力低下は避けがたいことだから仕方ない。

・元来、短気や頑固な性格は歳をとるほど顕著になるのでやむを得ない。

・もっと上手に説明をすれば納得されたのではないか。

 

感じ方は、感じる人の経験や年齢などにより様々かもしれません。

しかし介護や医療に携わるプロフェッショナルとして「仕方ない」や

「やむを得ない」

と諦めて、手を打たないことが許されるでしょうか?

それではKさんの報告の後に、このような内容を付け加えてみたらどうでしょう。

今回のトラブルは食後4時間後に発生しました。

つまり4時間は食事を摂ったことを憶えておられた可能性があります。

次回からは食事をして3時間50分後に

「夕食にでた魚の煮付けは美味しそうでしたね」

と食事に関する話題を投げかけ、食べたことを忘れない工夫をしてみます。

ご存知の通り、国は2021年から介護施設に対して

「科学的介護推進加算」を設けました。

これは科学的根拠に基づいた介護を行わなくては介護施設として認めません。

と言うメッセージが込められた動きだと感じています。

より良い介護を受けたいと思うのは万人の願いですから

当然の流れだとも思います。

Kさんの記憶保持能力を評価し、記憶が消え去る前に

記憶を強化するという対策は、

科学的介護推進加算に課するものではないでしょうか。

私たちリハビリテーション部も科学的根拠に基づいた関りを

背伸びすることなく、

コツコツ日常的に積み重ねていく仕事を行っていきたい

と話し合っています。

 

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