医療対策委員会です
今回は褥瘡に関連することについて、お話しさせて頂きます。
老健ふじいでら入所フロアでは、褥瘡(床ずれ)発生予防のために、ご利用者様の身体状態に合わせてベッドのマットレスを使い分けるようにしています。今回はその一部のマットレスについて、ご紹介させて頂きます。
?マットレス(標準タイプ)主に自分で寝返りが行える方が中心に使用されています。マットレスが硬さを保っているため、寝返りの他に立ち上がりも行いやすく、座位も保持しやすいです。病院で一般的に使用されている物より少し軟らかめな物になります。
?除圧マットレス自己での寝返りが難しい方や皮膚に発赤ができやすい方などが中心に使用されています。軟らかめのマットレスのため、身体の一箇所に体重(圧力)が集中せず、褥瘡予防の効果が期待できます。
?エアーマットレス主に自己での寝返りが行えず、寝たきり状態の方が使用されています。ポンプからマットレスへ常に空気が送られるため、除圧マットレスよりも体圧分散の効果に優れており、褥瘡予防の効果は最も高くなります


【動きやすさ】
通常>除圧>エアー
【褥瘡予防効果】
エアー>除圧>通常
となります。
ベッドは比較的自由度が高い方からすれば、快適な睡眠の他ベッドに座り読書や作業をする場や安楽に立ち座りを行う場所となり、ベッド上生活の多い方では、褥瘡予防の他にも安楽な良肢位を保持し、身体機能の維持や快眠などを得る重要な場所となります。
これらのマットレスをご利用者様ごとに使い分け使用して頂き、快適な生活を過ごして頂けるよう取り組んでいきます。