2011.12.26

栄養より    おせち料理

メルヴェイユ 入所/ショート 行事報告 

 年の瀬に入り寒さも一段と厳しくなってまいりました 2011年最後のブログです 今年は人と人とのの大切さが見直されました お正月はご家族とともに家でゆっくり過ごされる方が多いのではないでしょうかあたりまえの日常がかけがえのないものであったと気付かされました 今回は家族とともにいただきたいおせち料理についてお話します  おせち料理の起源は弥生時代、日本人が稲作を始めたころに遡ります。耕作が天候に左右され、自然が生きることと切実に結びついていた時代です。人々は四季折々の収穫を神に感謝し、季節の節目に産物を供えました  これを「 節供(せちく) 」といいます。平安時代、宮中では正月 3月3日5月5日7月7日9月9日の五節句(節日)に食物を供え宴を開きました。この行事にふるまわれていたのが、 「 節供(せちく)料理 」ですなかでも正月は1年の節目として最もめでたい節日とされ、庶民にもお祝いをする風習が徐々に浸透していきます節供料理は次第におせち料理と呼ばれ、江戸時代後半にはほぼ現在の形に近いものが見られるようになりました  おせち料理に欠かせないのが祝い肴三種です三種とは一般的に、黒豆数の子、ごまめ(田作り)を指しますが、関西では黒豆数の子、たたき牛蒡を三種とする地域もあります。  おせち料理は保存を目的としているため味付けが濃くしている為、塩分や糖分の過剰摂取に気をつけて下さい  食べ過ぎないように注意しましょう  では、以下に代表的なおせち料理の栄養と意味について記します 三種(三つ骨) 黒豆(まめに暮らせるように)~良質なタンパク質とビタミンB1が豊富。イソフラボンは大豆の約2倍。抗酸化作用あり。 数の子(子孫繁栄)~ビタミンB12が豊富。ただし、コレステロールが高い。 ごまめ(五穀豊穣)~カルシウム、ミネラルが豊富。 その他代表的なもの 栗きんとん(黄金を表し、財産が貯まるように)~ビタミンC、食物繊維が豊富。 えび(腰が曲がるまで長生きできるように)~高たんぱく低脂肪。カルシウム、カリウム、ビタミンE、タウリンが豊富。 昆布巻き(よろこぶ)~体内の代謝を活性化させる“ヨード”カリウム、食物繊維が豊富。 レンコン(見通しがよい)~胃腸の炎症を和らげる“タンニン”消化を助ける“ムチン”、鉄、カリウム、ビタミンC、食物繊維が豊富。 八つ頭(人の上に立てるように)~食物繊維、カルシウム、ミネラルが豊富。 里芋(子宝に恵まれるように)~食物繊維、ビタミンB1、B2が豊富。 伊達巻(粋に暮らせるように)~たんぱく質が豊富。ただし糖分が多い。 かまぼこ(半円形が初日の出を表し、めでたい)~たんぱく質が豊富。ただし、塩分が多い。 たたきごぼう(豊作の時に飛来する黒い瑞鳥を表し、豊作を願う)~食物繊維、鉄、タンニンが豊富。 紅白なます(紅白…めでたい)~人参はカロチン、ビタミンB、C、大根はでんぷんを消化する酵素ジアスターゼが豊富。  食事の前に私たちが言ういただきますは、世界では例のない日本独特の言葉だそうです人は大地でとれた作物や動物、魚などの尊い“ 命 ”を受け継いで生きています   自然の“ 命 ”の恩恵に感謝する姿勢を古代の日本人は貫きました真の復興は、こうした信仰心が根底になければならないのではと考えます平穏な日常を覆された数多くの方々が、一陽来復の新春を迎えられることを切に願っております。  本年も1年間ありがとうございました皆様よいお年をお迎え下さい                

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