2012.05.07

褥瘡について ~メルヴェイユ吹田の取り組み~

メルヴェイユ 看護部より 

  褥瘡とは、一般的に言う『床ずれ』のことです。 皮膚の表面には毛細血管が走っていて、その血流によって 皮膚へ栄養が与えられています。 ところが、体の一部に持続的に力がかかると、表面を走る 毛細血管が圧迫され、皮膚への血流が乏しくなります。 この状態が長時間持続することで皮膚が壊死してしまいます。 その状態を褥瘡と言います。 褥瘡は寝たきりや長時間同じ体勢で座っているなど、 同じ場所に体重の負荷がかかる骨の出っ張っている部分に 生じることが多く、仙骨部や坐骨部、大転子部に多く見られます。 また、加齢によって皮膚が薄くなっていたり、栄養状態が悪かったり、 様々な持病で感染に対する抵抗力が落ちている場合なども、 褥瘡が発生する要因となります。 と、ここまで読んだ方は、 「うちのお母さん(またはお父さん)は大丈夫かしら?」 と不安になられたかもしれません。 メルヴェイユ吹田での平成23年度の施設内での褥瘡発生者は 0人でした。 (ただ、別の病気で入院され、退院して施設へ帰ってこられた時に 褥瘡ができていた・・・という方は2人いらっしゃいました・・・) メルヴェイユ吹田では、褥瘡を発生させないために、 様々な取り組みをしています。 例えば、体位交換を頻繁に行うことで、長時間同じ体勢にならないように したり、クッションなどを使用して体圧を分散したり、 栄養面を考慮した食事の内容を個々に設定したり、 褥瘡や体位交換の勉強会を行い、職員のスキルアップや 褥瘡予防を常に意識する、などです。 褥瘡は、発生してしまったら治るまでに時間がかかったり、 褥瘡部位から感染しないように特別な配慮が必要だったりします。 ですので、メルヴェイユ吹田では 『褥瘡にさせない!!』 をモットーに、これからも適切なケアを心がけていきます。 そして、万が一褥瘡ができてしまった時は、適切な治療で 初期のうちに治すように努めていきます。

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