2011.01.03

栄養部より

メルヴェイユ 施設長より 

 あけましておめでとうございます  厳寒の新春を迎えましたが、風邪などひかれずにお健やかにお過ごしでしょうか 今回はお正月のおせち料理で疲れた胃腸を休め、薬膳効果のある七草粥について お話しします。  七草粥は、1月7日に行なわれる「人日(じんじつ)の節句」の行事であり、起原は中国の 前漢の時代に遡ります。前漢では、人を占う人日の日である1月7日に、7種の野草を食べて邪気を祓っていました。唐の時代には、1月7日を官吏昇進の日とし、7種の若菜を 入れた汁物を食し、立身出世を願ったとされています  この風習が平安時代初期の日本に伝わり、宮中行事に取り入れられました。ただし当初 は若菜ではなく、7種類の穀物を混ぜた粥を食していたようです 鎌倉時代に7種類の野草へと変化し、江戸時代には庶民にも広がっていきました。  邪気を祓い、無病息災を願って縁起の良い春の七草を粥に入れますが、この七草は 医学的、栄養的にも優れた効能があります セリ競り勝つ…ビタミンC・カロテン・葉酸・カルシウム・カリウム・リン・鉄分が豊富。              発汗・保温作用・解毒作用・胃を丈夫にする効果あり。 ナズナなでて汚れを祓う…タンパク質・ビタミンB1・2・C・カルシウム・カリウム・リン                    鉄分が豊富。血圧を下げる効果あり。 ゴギョウ仏体を表す…去痰作用・鎮咳効果あり。 ハコベラ 繁栄がはびこる…整腸作用・口臭予防効果・止血作用あり。 ホトケノザ仏の連座…整腸作用・胃を丈夫にする効果・解熱作用・葉の痛みを和らげる                  効果あり。 スズナ神様を呼ぶ鈴…かぶの葉の別名。葉にはビタミンC・でんぷん消化酵素の                  ジアスターゼ・食欲を刺激するイソシオシアネートを含む。食物繊                  維も豊富。精神を穏やかにする効果もあり。 スズシロ汚れのない純白…大根の別名。葉にはビタミンB1・2・C・葉酸・カルシウム                     リン・鉄分が豊富。根にはジアスターゼ、タンパク質消化酵                     素のアミラーゼ・エステラーゼやイソチオシアネートを含む。                     食物繊維も豊富。胸焼け・胃もたれに良い。あかぎれ予防                     ・風邪予防にも。 1月7日にはぜひ七草粥を食べて、寒い時期を元気に乗り切って下さい  当施設でも1月7日の朝食には七草粥を提供します  利用者様の無病息災を祈り、いつまでも健やかに朗やかに過ごしていただけることを願っております       本年もどうぞよろしくお願いいたします

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