2023.10.18

介護予防教室を進行していくための秘技

メルヴェイユ リハ部より 

 リハビリテーション部では公的機関からの依頼を受け、

地域在住で65歳以上の方を対象とした介護予防教室を

年に数回行っています。

 

この教室の目的は要介護状態になるのを未然に防ぐことであり、

健康寿命を如何に伸ばしていくかが狙いになります。

 今回は、先日行った介護予防教室の1コマを紹介し、

その雰囲気の一部をお伝えできたらと思います。

まず参加者の89割は女性です。この歴然とした男女差は、

健康意識に対する違いであり、寿命との関係性もあるように思います。

 教室は簡単な基礎知識をお話した後、運動指導に入っていきますが、

まずは呼吸と同期させながらのウォーミングアップを行います。

ところがここで落とし穴。皆さんの顔を見ると眉間に皴を寄せ、

真剣な眼差しで私を見つめ返してきます。

イヤイヤここはリラックスして気軽に笑顔でと声を掛けると、

一瞬は笑顔を返してくれますが、すぐに元の表情に。

驚くほど真面目な集団と思われるでしょう。しかし違うのです。

最近のアスリートが口にする楽しむことを是としない

「気合い・根性」世代であること忘れてはなりません。

 

  この状況から指導方法を急遽変更。

「ちょっと思い浮かべて下さい。最近、腹が立った人や出来事を。

思い出すとイライラしますね。その気持ちを足先に込めて

蹴り上げていきましょう。

同時に私の言葉と併せて思いっきり蹴り上げて下さい。

それでは行きます”アホ~・ボケ~・カス~“、

皆さんもご一緒に”アホ∼・ボケ~・カス~“、

もっと大声で”アホ∼・ボケ~・カス~“」。

閑静な会場に響き渡る「”アホ∼・ボケ~・カス~“」。

 これは律動的な呼吸を促すと共に、呼気のタイミングで筋収縮をさせ、

緊張と弛緩の相を利用したリラクゼーションの手技でもあります。

30回ほど繰り返すと、あら不思議、晴々とした皆さんの笑顔に包まれます。

 丁度、紙面が尽きてしまいました。この続きはいつかまたの機会に。

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