2008/3/24
栄養課より
メルヴェイユ吹田は平成17年12月にオープン。
特別養護老人ホームは
『終の棲家』といったイメージがあると思います。
しかし、メルヴェイユ吹田は看取りをする
施設ではなかったため、『終の棲家』というより、
『入院するまで生活していただく場所』
といったものでした。
その為、これまでも多くの方が入院先の病院などで
最期を迎えていました。
オープンしてから6年目ごろより、
長く入居されている方のご家族さまより
「ここの施設で最期を迎えることは出来ないのですか？」
「親を病院ではなく住み慣れたこの環境で
最期を迎えさせてあげたい」
といった多くの声があがりました。
何とか希望に応えることはできないか、
体制を整え始め
平成23年10月よりメルヴェイユ吹田で
看取り介護を始めることになりました。
看取りを始めた頃は、スタッフも不安が強く
施設内での看取りに対して
否定的な意見も多くありました。
また、実際に看取り介護をさせていただく中で
対応の仕方はこれでいいのか？など
様々な意見があがり、その都度
施設内で議論し、少しでもより良い
看取り介護が出来るよう、体制を少しずつ
改善してきました。
平成25年6月までに19名の方が、
施設内で最期を迎えられました。
亡くなられた瞬間は、旅立たれる入居者さまの姿や
悲しみに暮れる家族さまの姿を見ると
辛い気持になりますが、
葬儀が終わってご挨拶に来られる家族さまから
「ここで最期を迎えることが出来て本当に良かった」
「本当にありがとうございました」
と感謝の言葉を頂き、
満足感に溢れた表情を見ると
看取り介護をやっていて良かったと感じています。
これからも、入居者さまの最期を
安らかに迎えていただける様な施設であり続けたいと
思っています。
相談員 大塚孝二